自動車ガラスコラム

朝の霜取り・ガラス凍結に
役立つ冬の基本テク

2025.11

寒い朝、フロントガラスが霜や氷で真っ白になり、出発前に思わずため息──。冬の朝のガラス凍結は多くの方が経験する季節の悩みですが、正しい手順を知っていれば、安全に視界を回復させることができます。今回は、冬の朝に役立つ霜取り・凍結対策の基本をご紹介します。

まず知っておきたい「霜」と「氷」の違い

夜間に冷えたガラスに空気中の水蒸気が付着して凍ったものが「霜」。霜が溶けかけた水分や湿気が再び凍りつくと、ガラスに強く張り付く「氷」になります。霜は薄く落としやすい一方、氷は固く張り付き、対処法を変えることで安全に素早く視界を確保できます。

霜の場合:軽くこすれば落ちる

霜は薄いため、力を入れずに除去できます。

  • エアコンを外気導入にし、除湿+温風で軽く温める
  • スクレーパー(霜取り用ヘラ)があれば、表面をなでるだけで落とせる
  • 持っていない場合は乾いたタオルでも十分

スクレーパーはカー用品店で数百円程度。ひとつ車に入れておくと冬の朝がぐっと楽になります。ただし強くこするとガラスを傷つけるため“軽く扱う”のが基本です。

氷の場合:無理に削らず“浮かせてから”落とす

氷は霜より強固で、無理に削るとガラスやワイパーを傷めてしまいます。次の方法を状況に合わせて組み合わせると安全です。

  • 解氷スプレーを使う(もっとも確実)
  • エアコン+デフロスターで内側からゆっくり温める
  • 氷が浮いたらスクレーパーで軽く押し出すように落とす

氷は「削る」のではなく、“溶かして浮かせる → そっと落とす” がポイントです。

お湯はNG。ぬるま湯でもリスクあり

冬の朝にやりがちな「お湯をかける」対処法は、急激な温度差でガラスが割れる危険性があるため厳禁です。ぬるま湯でも、微細な傷が広がりヒビの原因になることがあります。朝の凍結には、お湯ではなく、解氷スプレーやデフロスターなど“ガラスに適した方法”で対処しましょう。

翌朝を楽にする「簡単な予防策」

前日の少しの工夫で、ガラスの凍結を大きく減らせます。

  • フロントガラス外側をカバーで覆う(毛布・専用カバー・段ボールなど)
  • ガラス用撥水剤(雨をはじくコーティング)を軽く塗っておく

気温が下がりやすい夜はガラス表面が冷え、霜が付きやすくなります。天気予報で放射冷却が強い日を確認し、早めに対策しておくと安心です。また、ワイパーがガラスに張り付くとゴムが傷むため、冬場は軽く立てておくと保護になります。

冬の朝を安全に、快適に

霜も氷も、基本を押さえておけば落ち着いて対処できます。特に、お湯を使わない/ワイパーを無理に動かさないという2点を守るだけでも、ガラスやワイパーの寿命を大きく延ばせます。生駒硝子では、フロントガラスの交換・補修はもちろん、冬季の撥水コートや点検にも対応しています。気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。

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